おもてなしのココロは、相手に伝わる

おもてなしの気持ちは人それぞれでいい。

おもてなしの表現方法は、言葉であらわすものだけではない。

おもてなしのココロは、はじめて会った瞬間から相手に伝わっている。

おもてなしは張り切ってするものでもない。

おもてなしのココロは、その人の日常生活からにじみ出てくるもの。

そのため、その時だけ取り繕っても、その人が本当におもてなしの心を持って、

接してくれているのかどうかすぐにバレてしまうのです。

それは、その人がおもてなしをどう扱っていいのかわからないだけ。

ただ、知らないだけなのです。

旅館で働くスタッフは、お客さまを旅館に出迎えた瞬間から、お見送りするまでおもてなしはつづきます。

仕事とはいえ、お客様が滞在中、どんな対応にも快く接してくれる。

その間には、突然の来客対応もあり、日帰り入浴の対応もあり、また、電話対応やらとありとあらゆる雑用を一手に引き受けてくれている。

おそらく、ゆっくり休憩を取っている時間はないはずです。

こちらが心配になるほど、一日中、接客対応に追われている。

この仕事を選んだ理由は何ですか?と問いかけたら間違いなく、

「おもてなしが好きです。」

と答えてくれるはずです。

おもてなしをすることをココロからできる人でしょう。

ちょっとした心配り、何気ない一言、さりげない仕草など

おもてなしは、日常の生活にもあらゆる場面で活用できるもの。

おもてなしを受けた時、それが当たり前すぎて、当たり前のことがどれだけすごいことなのかということを教えてくれている。

おもてなしを受けた時に一番嬉しいこと、

それは、前回も宿泊していることを覚えてくれていること。

そして、お帰りなさいと言ってくれたような言葉をかけてくれること。

たった一度きりのおもてなしを受けただけなのに、

覚えてくれているということに。

どんなおもてなしよりも一番、心にストレートに響く。

おもてなしは、カタチにこだわる必要はない。

おもてなしに大切なのは、ココロだから。

富安里佳