あきらめないでほしい

あきらめないでほしい。

簡単にあきらめないでほしい。

あきらめたらそこですべての幕が閉じる。

たとえば、公演が開幕したばかりで、まだ演目は残っている。

それを楽しみに観に来てくださる人がいる限り、途中で閉幕してほしくない。

それまでがんばってきたこと。

それまで努力してきたこと。

誰にも言えない苦しさがあったはずです。

誰にも言えない悔しさもあったはずです。

悩み苦しみながらも歩んできた道のりは、決して無駄ではない。

もがき続けながらも道はつながっていた。

だから、あきらめないでほしい。

あきらめることは簡単にできる。

でも、簡単にあきらめてほしくない。

継続はちからなりという言葉は嘘ではないかもしれない。

続けることによって道は開けてくるから。

たとえ、それが望んでいた道ではなかったとしても、どこかに道はつながっている。

道は一つではないのだから。

何度も何度もあきらめようと思うことがあったとしても、

何度も何度も自分に言い聞かせてほしい。

継続はちからなり、と。

その道は、もしかしたら無数に広がっているかもしれない。

今はそれが見えないだけなのです。

その道には、さらに小道が広がっているかもしれない。

今はその道が見えないから不安になるだけなのです。

道は一つではない。

道が一つしかないと思うから苦しくなるのです。

小さな価値観でものごとをとらえると、道は一つにしか見えない。

大きな視野でものごとをとらえはじめると、道が無数にあることがわかる。

あきらめることは簡単にできる。

だから、簡単にあきらめないでほしい。

あきらめることをあきらめた瞬間から、また、道はつながりはじめ、あなたが進むべき道が拡がりはじめる。

だから、簡単にあきらめてほしくない。

あなたは、あきらめることを望んではいないはずだから。

富安里佳